気象庁の全般台風情報によると、台風24号(クロヴァン)は沖縄本島の東の海上を東寄りに進み、大東諸島方面へ向かっています。 中心付近の勢力は台風としては弱い一方、周辺の暖かく湿った空気が本州南岸の秋雨前線を刺激し、西日本から北日本の太平洋側を中心に7日にかけて大雨となる見込みです。関東甲信地方や東海地方では、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性も指摘されています。

いまの位置と勢力(6日午前)

気象庁によると、台風24号は6日午前6時現在、那覇市の東南東約130キロにあって、時速およそ10キロで東南東へ進んでいます。中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルです。15メートル以上の強風域は西側約650キロ、東側約330キロと広く、奄美地方なども影響圏に入っています。

午前9時頃の実況では、那覇市の東約190キロを東北東へ時速約15キロで進む、とのまとめもあります。沖縄本島を周回するように動いたあと、本島の東海上へ抜けた形です。

この先の進路(予報の骨格)

6日午前6時45分発表の気象庁予報の骨格は次のとおりです(予報は更新前提)。

(1)6日午後6時ごろ:南大東島の南西約80キロ(東寄り、中心気圧992ヘクトパスカル)
(2)7日午前6時ごろ:南大東島の東北東約90キロ(東北東寄り)
(3)8日午前3時ごろ:日本の南で熱帯低気圧へ(中心気圧996ヘクトパスカル前後)

6日は東寄り、7日は日本の南を北上する見込みです。最大風速18メートル前後と台風としては下限の勢力で、暴風域を伴う見通しは薄いとされています。焦点は中心の強さより、前線を刺激する湿った空気です。

なぜ本州で大雨になるのか

本州の南岸付近に停滞している前線は、6日はほとんど停滞し、その後7日にかけて北上。7日夜までに前線上の三陸沖で低気圧が発生する見込みです。台風周辺からの暖かく湿った空気が前線へ流れ込むため、南西諸島と西日本から北日本の太平洋側を中心に、大気の状態が非常に不安定になります。

気象庁は、伊豆諸島で線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがある、と説明しています。あわせて関東甲信地方・東海地方でも、線状降水帯の半日前予測が出ています。東日本の太平洋側では7日にかけて、東北地方の太平洋側では7日、土砂災害に厳重な警戒が必要です。台風の進路や前線の動向によっては、10日頃にかけて大雨が続く可能性もあります。

これまでの雨で地盤が緩んでいる地域では、追加の雨量が少なくても土砂災害のリスクが上がります。

雨量の目安(多い所・気象庁)

6日午前6時から7日午前6時までに予想される24時間降水量(多い所)は、次のとおりです。
関東甲信地方250ミリ、東海地方300ミリ、近畿地方200ミリ、四国地方150ミリ、九州南部150ミリ。

その後、7日午前6時から8日午前6時までは、東海地方200ミリ、近畿地方120ミリ、東北地方200ミリ、関東地方150ミリ、伊豆諸島100ミリなどが示されています。線状降水帯が起きれば、局地的にさらに増えます。数値は発表時刻で更新されるため、最新の警報・注意報とキキクル(危険度分布)を優先してください。

風と波(南西諸島)

沖縄地方や奄美地方では、引き続き強い風とうねりを伴った高波に注意が必要です。6〜7日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、奄美地方15メートル(25メートル)、沖縄地方17メートル(25メートル)前後。波の高さは奄美地方で約4メートル、沖縄地方で約5メートル(いずれもうねりを伴う)といった値が伝えられています。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意してください。

備えのチェック

(1)ハザードマップで土砂・浸水のリスクを確認する
(2)非常用持ち出し袋と家族の連絡手段を用意する
(3)川・用水路・崖の近くに近づかない
(4)自治体の避難情報と気象庁の最新発表をこまめに見る
(5)不要不急の外出・海上作業は控える

SNSの断片情報だけで判断せず、気象庁の全般台風情報・全般気象情報、自治体の公式案内を正とします。進路や雨量は数時間単位で変わります。

まとめ

台風24号クロヴァンは大東諸島方面へ進み、8日頃には熱帯低気圧へ変わる予想です。中心は弱い一方、秋雨前線を刺激して関東・東海など太平洋側で7日にかけて大雨となる見込みで、線状降水帯にも警戒が必要です。News.comは気象庁の最新発表を踏まえて続報します。