尖閣諸島沖で昨年12月、インターネット上に貨物船の位置情報が表示された件は、実在の船ではなく偽装信号だった可能性がある、と15日に分かりました。 産経ニュースが、海保関係者と船舶サイト「マリントラフィック」の解析として報じています。表示名は英語で日本をののしる文言でした。魚釣島付近に昨年12月19日、突然現れた形です。
第11管区海上保安本部の巡視船が確認したところ、貨物船は見当たりませんでした。位置情報のなりすまし、いわゆるスプーフィングとみられます。解析では、偽の信号は中国東部・浙江省の舟山市付近に集中し、台湾方面を管轄する中国人民解放軍東部戦区の軍港とみられる港が点在する地域で受信されていました。周辺が発信源だったと考えられる、という内容です。軍が発信した、と政府が認定した事実は、現時点でありません。
時期は、中国軍が台湾を囲む大規模演習の10日前から信号が確認され、演習の終了直後に途絶えた、とされています。日本の海上保安庁を攪乱する意図があった可能性もある、と記事は書いています。可能性であって、目的の確定ではありません。
AISは船の位置と針路を周囲に知らせる装置で、偽装できることが知られています。画面に船名が出ても、現場の巡視船と衛星画像で船体がなければ、船はそこにいません。尖閣の領海警備の負担と、偽情報への対処は別の作業です。政府が事実関係をどこまで公表するかが次の点です。
まとめ
尖閣沖に見えた貨物船は、現場では確認されていません。発信源の特定は解析段階です。
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