気象庁は16日午後0時38分ごろ、北海道から東海地方にかけて緊急地震速報を発表し、午後0時49分に取り消しました。 「速報対象の地震ではなかった」との説明です。警報の発表状況では、発生日時は12時36分、震央は千島列島、マグニチュードは9.9と記録されています。観測最大震度の欄は空欄です。

実際に起きたのは、カムチャツカ半島付近を震源とする深さ約160キロ、マグニチュード6.9の地震だと伝えられています。日本テレビなどによると、観測された最大震度は1で、強い揺れはありませんでした。関係者は、システムが何らかの原因でこの地震を巨大地震だと誤って認識した可能性がある、と説明しています。原因の確定はこれからです。気象庁は午後2時から記者会見で説明する予定です。

M9.9は、観測史上の最大級を上回る数字です。警報として広域に流れれば、新幹線の減速、エレベーターの停止、学校や職場の避難行動が同時に起きます。今回は取り消しまで約11分。その間に身を守った人の行動は誤りではありません。誤報だったからといって、次の速報を無視する理由にはなりません。

緊急地震速報は、初期の数秒の波形から規模と揺れを推定します。遠方の地震や、複数の揺れが重なると、規模を過大に見積もることがあります。過去にも過大な速報の取り消しはあり、そのたびに「オオカミ少年」になる危険が指摘されてきました。信頼を保つには、なぜM6.9がM9.9になったのかを、会見で手順と数値まで示す必要があります。

読者への実務はシンプルです。速報が出たらまず身を守る。取り消しや「震度1」の続報は、気象庁と自治体の発表で確認する。SNSの「大地震が来た」は、震源と時刻が公式と一致するまで信じない。津波の有無も公式発表が先です。今回、津波警報が出たという情報は、公開時点ではありません。

News.comは午後の会見で、誤認のメカニズムと再発防止がどこまで説明されるかを続報します。数字は速報値で、会見後に更新します。

まとめ

広域の緊急地震速報は取り消されました。実際の揺れは最大震度1です。原因は調査中です。